移り気な実況民の日々

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zoom RSS シムーン 第21話「新天地への扉」

<<   作成日時 : 2006/08/24 17:45   >>

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 リモネとドミヌーラは生きていた。しかしそれは……

 命令もないのにシムーンで飛び出したコール・テンペストは、司兵員に呼び出された。
 司兵員「司令もなしに勝手に出撃など前代未聞ですぞ」
 司兵員「自覚がおありなのか?」
 アーエル「自覚?」
 ネヴィリル「シムーン・シヴュラとしての自覚、誇りならばわたしたちそれぞれが持っているはずです」
 司兵員「……」
 パライエッタ「お話はそれだけですか? では、失礼します」

 そのまま退場するコール・テンペストの面々。
 司兵員「……小娘どもが」

 その夜、眠れないパライエッタが庭園にやってくると、そこにはすでに数人の姿があった。
 そこにアーエル、ネヴィリルら残りのメンバーも加わって、全員が集まる。
 彼女らはしばらく談笑していたが、それを傍観していたユンが立ち上がった。

 宮主とオナシアがやってきたのだ。
 他のメンバーも全員起立する。

 宮主「メッシスでオナシア様をお送りいたします」
 宮主「シヴュラ・ネヴィリル、シヴュラ・アーエル。ご同行願えますか?」

 突然の依頼に戸惑う2人だったが
 宮主「違う世界について知りたくはないですか?」
 2人の顔色が変わった。宮主は「違う世界」を知っている……
 ユン「俺も、いいだろうか」
 ユンが願い出た。
 あまり大人数は、と渋る宮主だが、オナシアが受け入れる。

 リモネとドミヌーラは、山に建てた小屋で朝食を摂っていた。
 ドミヌーラが作ったスープ。
 リモネ「おいし……くはない」
 ドミヌーラ「え?」
 リモネ「苦いような気がする」
 リモネ「ほんの少し甘い味もする」
 リモネ「でも嫌いな味じゃない」
 リモネ「たぶん残さず食べられる」

 ドミヌーラ「……わかんない」
 リモネ「?」
 ドミヌーラ「そう言わなくなったわね」
 リモネ「よく考えればわかんないことないような気がしてきた」
 ドミヌーラ「私は逆」
 ドミヌーラ「考えれば考えるほどわからなくなっていく気がする」
 リモネ「ドミヌーラ……」

 ドミヌーラ「さぁ食事が終わったら行きましょう」
 リモネ「どこへ?」
 ドミヌーラ「……わかんない」


 メッシスにてオナシアに面会を求めるユンがいた。
 肩で息をしているオナシア。何か疲れているようだがその表情は変わらない。

 そのころ同じメッシスの食堂にはネヴィリルとアーエルがいた。
 ネヴィリル「宮主様はどうして違う世界のことを……」
 アーエル「宮主様って苦手だ。司兵員も嫌なヤツだけどさ。宮主様ってさ、なんか……」
 ネヴィリル「貴方、手が小さいのね」

 唐突なことを口にしたネヴィリル。
 アーエル「子ども扱いするな!」
 ネヴィリル「戦争は当たり前にそこにあることを見えにくくするのね」

 
 ユンは今まで聞いておきたかったあることを切り出した。
 ユン「貴方はマミーナの声が聞こえると言った」
 ユン「では、俺の仲間は?」
 ユン「彼女らの魂は解放されたのか?」

 ユンがシムーン・シヴュラとして戦ってきた理由そのものだった。
 オナシア「解放されたいのは、貴方ですね」
 ユン「!」
 オナシア「仲間の死と最も近い場所に立ち続けようとすることで、仲間の死から最も遠いところに逃れようとしている」

 メッシスが揺れる。どうやら目的地に到着したらしい。
 女官たちが両側から支えながら、オナシアは部屋を出た。
 その後に、ユンはオナシアの足元からこぼれたと思われる粉を発見する。

 メッシスが到着した場所、それは遺跡だった。

 アーエルの風琴がまた鳴り始める。まだ蓋を開けていない。
 オナシア「新天地への扉、その風琴が奏でる調べ、そしてこの場所で散っていった者達が望まずとも目指した場所」
 宮主「そう、かつてコール・デクストラの練習場所だった」
 アーエル「コール・デクストラ?」
 宮主「シヴュラ・アーエル。かつて貴方のお祖父様がレギーナを務めていたコールだ」
 アーエル「爺ちゃんが、レギーナって」

 
 リモネとアーエルは3人の女官に連れられて、山を降りふもとの村へと向かっていた。
 リモネ「聞いてもいい?」
 リモネ「あのとき、何があったの?」
 ドミヌーラ「あのとき?」
 リモネ「メッシスで」

 解体したヘリカルモートリスを覗いて恐慌したあのとき……
 ドミヌーラ「流れ込んできたの」
 リモネ「え?」
 ドミヌーラ「ヘリカルモートリスと向かい合ったとき、誰かの、何かの記憶が……」
 
 ドミヌーラ「私たちはリ・マージョンにシムーンに魅入られた」
 ドミヌーラ「しかしそれはシムーンにしかすがるものがなかったから」
 ドミヌーラ「そうシムーンが存在していなかったら」
 ドミヌーラ「もし、存在していてもその使い方が解明されていなかったら、どうなっていた?」
 リモネ「……それは、えーと」

 村が見えてきた。
 下りてきた2人を村中の人々が出迎えてくれた。

 宮主「はるか昔、現在より優れた文明があリ、シムーンはそのころから存在したと伝えられています」
 宮主「しかし度重なる戦争を越え、大地は荒廃してしまった」
 宮主「すでにどの国にも利はなく戦争を行う理由も消えたのです」
 宮主「飢えた民衆にシムーンは不要となり、その仕様も忘れ去られました」
 宮主「人々はこのまま自然に滅び行くのを待つしかなかった……」
 宮主「そこに空が割れ、違う世界からシムーンが飛んできたと」
 宮主「そのシムーンは神の申し子たちを乗せていた」
 宮主「彼女たちは、自らをシムーン・シヴュラと名乗ったそうです」
 宮主「そして、翠玉のリ・マージョンを伝えた」
 ネヴィリル「翠玉のリ・マージョンを!」
 宮主「そう、違う世界、いや違う時代へとその身を運ぶ、究極のリ・マージョン」
 宮主「神が私たちに与えたもうた偉大なる『もしも』です」

 宮主「もしもあの時代に戦争が起こることを伝えていたら……」
 ドミヌーラ「もしもシムーンがなかったら、私も存在しなかったかもしれない」
 宮主「もしもあの時代、シムーンの必要性を解くことができたなら」
 ドミヌーラ「でもこの私が存在しなければ、この苦しみも存在しなかった……」
 宮主「困窮を極めた今の時代が変わるかもしれない」
 宮主「時代を超え、いつかの時代にもしもを手渡しする……」
 宮主「それこそがシムーンと、翠玉のリ・マージョンの役割なのです」

 ネヴィリル「時空を越える……」
 ユン「信じられん……」
 アーエル「じゃあ、爺ちゃんが率いてた、コール・デクストラって」
 宮主「コール・デクストラは翠玉のリ・マージョンを完成させるためだけのコール」
 宮主「貴方たちのよく知る人物も、かつて属していた」
 宮主「シヴュラ・ドミヌーラ、彼女はコール・デクストラ最後の生き残りです」

 
 村の中央で台に上る前にドミヌーラは考えていた。
 ドミヌーラ(そう、私は知ってしまった……)
 ドミヌーラ(すべては、私から始まったことを知ってしまった)

 シムーンも、翠玉のリ・マージョンも、知っているのは彼女たちのみ。

 2人はシムーンが忘れ去られた過去にいたのだった。

 迷うドミヌーラの手をリモネが握る。
 リモネ「さっき、ドミヌーラがいってたこと考えてみた。」
 リモネ「もし、シムーンがなかったらって」
 リモネ「そしたら、コール・テンペストのみんなと会えなかったなって」
 リモネ「ドミヌーラと、会えなかったなって」

 見上げたリモネは驚いた。
 ドミヌーラが泣いていた。涙を流していた。

 リモネ「どうして泣いてるの?」
 ドミヌーラ「どうしてかしら」
 リモネ「えーと、悲しいから? さびしいから? 痛いから?」
 リモネ「……嬉しいから?」
 ドミヌーラ「そうよ。嬉しいの」

 今度はドミヌーラがリモネの手を引いた。
 ドミヌーラ「行きましょう」
 リモネ「また、どこに行くのかわかんない?」
 ドミヌーラ「いいえ、わかるわ」

 2人で壇上に上がる

 村人たちの間からも声が上がる。
 そしてドミヌーラは語り始めた。

 この国の忘れ去られたシムーンの時代が再び始まったのだ。

 宮主「シヴュラ・ドミヌーラはおそっらく翠玉のリ・マージョンを完成させたのでしょう」
 アーエル「ということは……」
 宮主「おそらくどこかの時代で生きている」
 ネヴィリル「シヴュラ・ドミヌーラとシヴュラ・リモネは生きている……」
 宮主「間違いないと思われる」
 ネヴィリル「では、アムリアも、アムリアも生きているかもしれないのですか」
 宮主「翠玉のリ・マージョンは神が与えたもうた唯一の希望……」
 宮主「未来に行くのか、過去へ跳ぶのか計りかねますが」
 宮主「シムーンが存在する以上、神が望んでいる……」
 宮主「ならば、神は間違えることはないでしょう」
 宮主「きっと正しい時代の扉を開いてくださるに違いない」
 宮主「シヴュラ・ネヴィリル、シヴュラ・アーエル」
 宮主「貴方たちにぜひとも託したいのです。翠玉のリ・マージョンを」


 そのころアルクス・プリーマに1機のシムーンが到着した。
 司兵員「アルクス・ミゲルのシムーンじゃないか、一体どうしたことだ」
 被弾したシムーンの消火とシヴュラの救出を優先する整備クルーたち。
 傷ついたシヴュラは口を開いた。
 シヴュラ「アルクス・ミゲルは、墜ちました」

 古代シムーンが5機、アルクス・プリーマに接近していた。

 翠玉のリ・マージョンの驚愕の事実が告げられる。
 そんなことよりオナシアさんの目が怖い。なんかこぼれてるのがもっと怖い。
 「2人は生きている」と言われてもおそらく過去に跳んでしまった2人と再会するのは墓前くらいだろう。
 ある意味死よりも厳しいんじゃないかと思うんだが。

 ユンに対するオナシアの返答は問答的なトークではほとんどテンプレ、と言うよりパライエッタがネヴィリルやコール・テンペストでかなりそれやってたしね。想定内。
 最終的にユンがどんな決断をするのかコレもわからなくなってきた。

 次回は本格的な対シムーン戦闘の模様。
 リ・マージョン対決になるのかな。
 ただアルクス・プリーマに残っているシヴュラは7人、まず出撃できるシムーンは3機になるわけだが……

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